『私が見た未来 完全版』が2021年10月についに発売されました。
もともと予定していた発売日の1カ月前に作者の偽物騒動※が発覚し、しかもその偽物がこの本の復刊を進めていたので、このままお蔵入りになるかと思ってしまいました。
ですが、もともとの予定よりも3ヶ月弱ほど延期になっただけで無事に発売されてホッとしました。ずっと読みたかった本だったので。
※作者の偽物騒動については↓の記事をご覧ください。
『私が見た未来』とは、東日本大震災を発生の10年以上前に予言していたとされる漫画です。
知らない方はまずは↓の記事をご覧ください。
この記事では『私が見た未来 完全版』から個人的に気になった部分をいくつか紹介しようと思います。
したがってネタバレ要素もあるので、今後購入される方で内容を知りたくない方はご注意ください。
目次
- 1.表紙の女性の顔から涙が消えた理由
- 2.作者・たつき諒先生は前世ではサイババの娘だった!?
- 3.表紙に描かれた富士山噴火の見解
- 4.2025年7月に起こる「大災難」とは!?
- 5.大津波の後に訪れる新たな未来
- 6.まとめ
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1.表紙の女性の顔から涙が消えた理由
まず、完全版の表紙を最初に見た時に、表紙に描かれていた女性の表情が変わっていることに気付きました。
↓旧版では女性は涙を流しています。
↓完全版では女性は泣いていません。
この表情の違いを、作者・たつき先生は「完全版」のあとがきで説明されています。
旧版「私が見た未来」の表紙イラストを描いた時期(99年)は身も心も死ぬほど辛い時期であったため、涙を流したイラストになったそうです。
そして現在も問題は山積みですが解決に向かっているのがわかり、「明るい未来を夢見て」涙を消したそうです。
ちなみに、表紙に描かれた手相も旧版を書いた時期の手相と2021年の自身の手相が変化していることから、「完全版」では手相も新たに書き直したそうです。
2.作者・たつき諒先生は前世ではサイババの娘だった!?
「夢日記解説」内で、前世がサイババ※の娘だったとたつき先生は証言しています。
※サイババはインドの聖者および社会福祉事業家
日本でサイババがブームになっていた当時、テレビでサイババの顔を見た時に、過去に2回夢の中に出てきた人だと気付きました。
なぜサイババが自分の夢に出てきたのか気になり、インドに行けば何かわかるかもしれないと思い、インド旅行へ行きました。
インドに行ってわかったことは、自分が前世ではサイババの娘だったということでした。
たつき先生はインド旅行でサイババのもとに人々が集まる場に行った際に、サイババから声をかけられたそうです。
「I know(知っているよ)」と。
また、サイババのインタビュールームに座らされた時は、記憶喪失の人が過去を思い出すような、とても不思議な感覚を覚えました。
なぜ自分は死んだのか、なぜ父親と別れたのか、前世の記憶がパッと見えたのです。泣いているサイババの姿もありました。
前世では1800年代にイギリスの新聞記者だった父(サイババ)は、転勤先のクウェートへ家族とともに移住したのち、12歳の娘(たつき先生)がマラリアにかかり亡くなってしまったのです。
父は目の前で娘が死んでいくのに何もできず泣くしかなかったのです。
その後も娘のことが気になり、生まれ変わってサイババになってからもずっと気になっていたようです。それがインドでのサイババとの再会につながったと、たつき先生は解釈していました。
この前世の話は個人的にはめちゃくちゃ興味深いものでした。
話は少し逸れますが以前、「生きがいの創造 」という本を読んだことがあります。
死後の世界や生まれ変わりに関する医師や科学者による科学的な研究報告を、スピリチュアル的な視点を交えながらまとめた内容です。
その本の中では、前世で近い関係だった人たちは、後世でも何かしらの繋がりがあるということを、臨死体験談や逆光催眠によるインタビューで証言していました。
たつき先生のサイババの話を読んだときに、強烈に思い出したので紹介しときますね。
たつき先生はインド旅行でたくさんの不思議な体験をされており、この旅が自身にとってとても大きな転換期になり、「大災害は2011年3月」が見えたのもインドから帰って間もなくだったそうです。
3.表紙に描かれた富士山噴火の見解
「夢日記解説」では、表紙に描かれていた富士山噴火に関する予知夢を解説されています。
たつき先生の見解として、夢診断によると「噴火=世界恐慌やパンデミックなどでパニックになる」ということのようです。
ですから噴火したとしても、脇から少し溶岩が漏れる程度のものであり、東京が壊滅するような大噴火にはならないはずという見解を示しています。
富士山の夢は過去に3回見ていて、最初に見た夢のみ噴火の夢だったそうです。
1回目の1991年8月20日の夢で富士山が噴火。
2回目の2002年5月27日の夢では、梅畑がある場所にホームステイをしていて、富士山を眺めていた夢。
3回目の2005年6月11日の夢では、セスナ機に乗り上空から富士山の火口を見て「きれいな死火山だな」と思った夢。
4.2025年7月に起こる「大災難」とは!?
たつき先生はインドに行った際に、これから起こる大災難の夢を見ました。
たとえるならドロドロのスープが煮え立ったとき、ボコンとなるように、日本列島の南に位置する太平洋の水が盛り上がる、そんなビジョンが見えたのです。
そしてつい最近、また同じ夢を見ました。今度は日付もしっかりと。その災難が起こるのは2025年7月です。
突然、日本とフィリピンの中間あたりの海底がボコンと破裂(噴火)したのです。
その結果、海面で大きな波が四方八方に広がって、太平洋周辺の国に大津波が押し寄せました。
その津波の高さは、東日本大震災の3倍はあろうかというほどの巨大な波です。
日本列島の太平洋側、3分の1から4分の1が大津波に飲み込まれています。
震源地に向かって、なぜか2匹の竜が向かっていく映像も見ました。
夢をみた直後に書いた先生のメモには、「南海トラフどころではない」と書かれています。
また、巻末の作者あとがきでは、大災難が起こる日は「2025年7月5日午前」と具体的な日付まで書かれていました。
僕これを読んでホラーとは違う怖さを感じました。これが現実に起こったらマジでやばくないですか??
日本も心配だけど、震源地付近の島々に住んでいる人は・・・。
東日本大震災の3倍の規模の津波っていうのがちょっと想像できないですよね。
海底噴火なのか、地震なのか、隕石なのか、それ以外なのかはわかりませんが、メモの内容からも、万が一のための避難訓練や日頃から防災の意識を持っておくことが減災に繋がるということでしょう。
もちろん何も起こらなことが望ましいことではありますが。
5.大津波の後に訪れる新たな未来
たつき先生は「私が見た未来 完全版」を通して、「大切なのは準備すること。災難の後の生き方を考えて、今から準備・行動しておくことの重要さを改めて認識してほしい」と訴えています。
そして2025年7月に起こる大津波の後の世界は、ものすごく輝かしい未来も見えているそうです。
悪い出来事の後には良い出来事が待っていて、大災難が起こることによって、世界の状況は大きく変わっていきます。
地球全体で、すべての人々の状態が明るく輝き、活き活きと暮らしているそういうイメージを感じるのです。
心の時代の到来、つまり心と魂の進化が起こるからです。
たつき先生的には大津波の後の世界は辛いことばかりではないから、悲観的になる必要はないということでしょうか。
いずれにしても、その日までは防災の意識を持って生活しようと改めて思いました。
6.まとめ
発売は延期になったものの、ここまで待ってよかった内容でした。
過去に作者の偽物が予言に関する見解を示していたり噂が独り歩きした状態だったので、ようやく本物のたつき先生の見解が聞けたって感じです。
たつき先生がご自身の役割やこの本の役割を自覚しているということもすごく伝わってきました。
個人的に印象的だったのが、作者あとがきで記載されていたことです。
「私と同じような予知夢を見た人は、実はたくさんいるのだと思います。
『予知』とは『警告』です。避けられるから見させられた。」
これって、作者の偽物も騒動が発覚した際に同じようなことをコメントしていたので、お互いがそういう役割だったのかなと変に納得してしまいました。
この記事では「私が見た未来 完全版」で個人的に気になった一部しか紹介しませんでしたが、本の内容は他にも夢日記を書き始めた経緯や、作者が予知夢として見た津波の具体的描写が漫画内に描かれているなど、見どころはたくさんあります。
興味のある方はぜひ読んでみてください。